左側の十字に置かれた6枚は、現在の状況を生み出した根本原因としての深層意識が過去を築き、表層意識に現れていることが未来を創り出していく様を表しています。
現在の状況は、子育てと共に家庭を築き上げてきた彼女が、母親として今までの言動が良かったのかを振り返り、言葉や行動の些細なことまで注意する必要があったと感じている状況だと読み取れました。
どちらも小アルカナの正位置なので、エネルギーは強く、これからの子育てには大切なことだと感じました。
彼女が気づいていない深層意識として、直面したくない問題が起こると、それを避けてしまい、自分の中に引きこもり、対抗できない怒りや恨みを持ちながら隠蔽してしまう、そして抑圧されて自信喪失になる弱さがあることが読み取れます。
それが過去の結果を生み出しています。
警戒心が被害者妄想に変わり、問題への強迫観念から無力さを感じられていたようです。
もちろん、その原因がお子さんであり、子育てが問題であることも読み取れます。
この深層意識は、小アルカナの逆位置のカードが出ていますので、彼女が問題を受け止めて向き合うことが、今の状況を変えるためには必要であり、このエネルギーを強くすることが、この占いの鍵だと感じました。
彼女が気づいている表層意識には、子育てに対する自分の弱さや不安感を持たれているので、近い未来もこのままの状態では決して結果は良くならず、今までとは違う接し方が必要だと思われます。
近い未来を示すカードは小アルカナの逆位置なものの、このカードはどんなことがあろうと、負けずに進み続け、状況に打ち勝つエネルギーを秘めています。
また、表層意識には、大アルカナの逆位置が出ていますので、彼女の人生に大きな影響を及ぼすと思われます。
ゆえに、彼女は深層意識にある「問題から逃げてしまう」言動に注意し、意図的に変えていくことが必要であり、表層意識に現れてくる「希望を持って接する」ことが大切です。
ご自身を変えることが、エネルギーを強くし、母親としての強さに繋がり、幸せを引き寄せることになると、カードからメッセージを受け取ったように思えます。
彼女は、愛情や思いやりを持ってお子さんと接していることを認識されていますが、それゆえに、思春期を迎えたお子さんの反抗的な言動に戸惑い、ご自身の接し方に自信を無くされているようです。
お子さんには、大アルカナの逆位置が出ていますので、思春期を迎えて大人への不安や期待を持つお子さんの気持ちを受け止めて、温かく接してあげることが、お子さんの人生にも大きな影響を及ぼすと考えらえます。
彼女には、子育てを通じてご自身が成長されるための課題が与えられているんだと捉えることが必要であり、お子さんに対しては一人の人間として、正しい態度で接し、真理へ導いてあげることが、カードからのアドバイスだと感じました。
総合的な結論に、大アルカナの逆位置のカードが出ていますので、エネルギーが弱い状態が続きそうです。
出来事への苦痛、絶望的な状況が続くと予見されますが、エネルギーを最適な状態へと変えていくことで、未来を変えることができます。
このカードは、自分を超えた大きな力と共にやってくるビジョンや悟りを表し、一歩下がって、改めて大きな視野で全てを見渡すことで、答えが見つかることを示していますので、気持ちや考え、行動を変えることが、明るい未来に繋がっていくと解釈しました。
彼女には、カードからのメッセージとして、ご自身が変えなければならない、深層意識と表層意識と、お子さんへの接し方についてのアドバイスをお伝えしました。
以上になります。